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2005年10月06日

[ 私的日記 ] ジャストシステムと松下裁判に思うこと

書きたかったけど、忙しくて書けなかった。
一太郎の裁判、30日夕方には判決文をダウンロードして読んでいたのだけど。

結論:今までの知財裁判の流れを踏襲した、ほぼ当たり前の判決。
但し、いままで通説としてしか言われていなかった、「プログラムに装置特許の間接侵害を認めた」って点は判決では初めてかも。
まぁ今までそれが認められるつもりで出願していた会社が多いから、妥当ですね。

逆にソフトの製造販売が方法特許に抵触しないってのもあったけど、こっちも予想通り。
今まででも松下以外で方式特許をいっぱい出してる会社はほとんどいなかったけど。

前回、地裁判決のときにここの雑記帳で書いた通り、侵害訴訟は無効理由で潰すのが原則。
今回の判決は、地裁の判決に全て誤りがないと認定し、高裁で出て来た新しい証拠物件について、無効理由があるとして松下の特許の効力を認めなかったと言う点で、ジャストシステムも地裁も知財高裁も顔が立った判決でした。

松下は、もうちょっといい特許書いてね。

なお、今回の判決、知財高裁初の大合議ということで、細かい内容もきちんと吟味された、良い判決文でした。
なお、新聞記事やwebサイト等で、ソフトウェア特許の認定がうんたら、と言っている人がいますが、この部分で地裁や知財高裁の考え方が揺らいだことはない・・・たぶんないと思う・・・ないんじゃないかな・・・まぁちょっと覚悟をしておけ・・・ということで、ソフトウェアの特許性の認定については従来通りです。

あ、私が知財検定1級(特許)合格ってのは内緒(笑)
どうせ多くの人が見ていないから大丈夫でしょう。

Posted by AND0 at 2005年10月06日 01:41 | TrackBack
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