AL-MailでPOP/SMTP over SSL/TLSする by stunnel
Nov.18,2009.
securetunnel-plugin入れたついでに、勢いでメインのメールサービスについて設定しようとしたらなぜか受信ができないので(チェックはできるがメール本文が落とせないことがままある)、stunnelを使ってみました。
設定は簡単だと思いますが、どうしてもGUIじゃなきゃ嫌だという方は他をあたってください。すんません。
AL-Mailの設定についてはこちらを参考にどうぞ。ただしあくまでサンプルで、当然こちら用の設定ではありません。適宜対応をお願いします。
個別の質問には対応しません。がんばってください。
インストール手順
- Windows用バイナリのダウンロードページから最新版のstunnel-x.xx-installer.exeをダウンロード。感謝感謝。
- ダウンロードしたインストーラーを実行してインストール。設定は全てデフォルトのままでOK。
設定手順
- デフォルトでインストールした場合はスタートメニュー−プログラムにstunnelのプログラムグループがあります。
- Edit stunnel.confをつつくとテキストエディタ(たぶんnotepad.exe)が起動します。
- cert = stunnel.pem という行の先頭に;をつけてコメントアウト。 (普通のISPでは要らない)
- ;client = yes という行の;を外す。 (クライアントモード)
- ; Service-level configuration の下に以下のような感じで設定を記述。サンプルの設定は消しちゃってOK。メール用ISPが1つしかない場合はacceptポートが110(pop3s)と25(smtps)でも大丈夫です。
; セクション名は自由です。わかりやすいものを。1セクションにつき設定は1つ。
; ポート番号のみ書いた場合は、localhost: を指定したのと同じ。
[commufa pop3s]
accept = 9110
connect = pop.commufa.jp:995
[commufa smtps]
accept = 9025
connect = smtp.commufa.jp:465
- stunnel.confを保存したら、続いてAL-Mailのアカウント情報を設定する。サーバー名はlocalhost、ポート番号は上の設定で書いた番号。
- 終わったらRun stunnelで起動し、とりあえず送受信のテストを。うまくいかなかったら設定を書き換え。stunnel.confを変更した場合は終了(タスクトレイアイコン右クリック−Exit)させて再実行。
- 首尾よくいけば一旦終了させ、Service installでサービスとして登録し、Service start。
いきなりサービスにしてもいいのですが、プログラムとして起動した場合はトレイアイコンからログが見られるので(ログファイルを出力しない設定にしていてもオンメモリである程度保持している)、設定に失敗している場合の対策が容易になるかもです。
- STARTTLS(STLS)にも対応しています。この場合は設定にprotocol=smtp(pop3,imap)を追加します。
ただしSMTPの場合、port25からの発信は外に出られない(Outbound Port25 Blocking)場合がほとんどですのでport587(submission)を使うことになると思います。ご利用のアクセスプロバイダーやメールサービスの指示に従ってください。
- SMTPで認証がうまくいかない場合、ひょっとすると相手がCRAM-MD5手順に対応していないかもしれません。SMTP認証についての説明をお読みの上、AL-Mail32 ver.1.13bをお試しください。例えばGMailやHotmailはLOGIN手順を使っていますので1.13bが必要です。
- 複数のメールサーバーを利用する場合は同様の記述を追加します。ただし、localhostのポート番号は当然ですがサーバー毎に変えます。
; 1プロトコルにつき1サーバーみたいな、GUIなラッパーにありがちな制限はありません。
; 設定さえ書けば同一プロトコルでも複数のサーバーにアクセスできます。
; 以下はWindows Live Hotmailの例です。
[hotmail pop3s]
accept = 8995
connect = pop3.live.com:995
[hotmail smtp-tls]
accept = 8587
connect = smtp.live.com:587
protocol= smtp
追伸
Windows7(64bit)を導入したので試しに入れてみました。若干注意する点があります。
- stunnel.confの編集がうまくできないかもしれません。その際は直接 Program files (x86)\stunnel\stunnel.confを操作してください。
- サービスとして導入できなかったので、スタートアップにRun stunnelのショートカットをコピーしてます。特に困ってませんので無理にサービスにする必要もないと思います。
参考サイト:
http://www.stunnel.org/
本家
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/securitytips/018stunnnel.html
証明書が必要な場合などに参考にしてください。